Next.js: next-sitemap を使って、サイトマップと robots.txt を自動生成する
今回は Next.js でサイトマップを自動生成する方法をご紹介します。
公式ドキュメントでは、 getServerSideProps
を使う例が紹介されていますが、今回はもっと簡単な方法を使います。
next-sitemap
というパッケージを使うと、簡単に、しかも自動でサイトマップを生成することができます。
ちなみに、 Next.js 用のサイトマップ生成関連のパッケージでメジャーなものは、next-sitemap
と nextjs-sitemap-generator
がありますが、 npm trends で両者を比べると次のようになります(2023年1月24日時点)。
next-sitemap
の方がポピュラーで、しっかりと更新も行われているようです。というわけで next-sitemap
を採用しました。
では、早速導入していきましょう。
パッケージのインストール
インストールは次のコマンドから。
設定ファイルの作成
next-sitemap
は、プロジェクトルートに next-sitemap.config.js
という設定ファイルが必要なので、そのファイルを作成します。
ファイルの中身は、ひとまず次のようにします。 siteUrl
の値は適宜変更してください。
1行目の JS Doc はなくてもよいですが、これがあると、エディター上で自動補完が効くので便利です。
特に追加で設定したい項目がなければ、これだけでサイトマップの生成が可能です。
では、試しにサイトマップを生成してみましょう。
試しにサイトマップを生成してみる
サイトマップの生成には、プロジェクトをビルドする必要があるので、まずは次のコマンドを実行します。
ビルドが終わったら pnpm next-sitemap
を実行します。すると、次のようにターミナル上に表示されます。
デフォルトでは、サイトマップは public
ディレクトリに生成され、今回の例では sitemap-0.xml
と sitemap.xml
という2つのサイトマップが作られます。
なぜ2つも生成されるかというと、 next-sitemap
は、デフォルトで Index Sitemap に対応しているからです。
Index Sitemap というのは、分割された複数のサイトマップを一度に送信するためのインデックス用のサイトマップを指します。 Index Sitemap は、サイトマップの容量が大きく、容量制限内に収まらない場合などに使います。→ 詳しくは Manage Large Or Multiple Sitemaps 参照。
ちなみに、一つ当たりのサイトマップの容量制限は 50MB もしくは 50,000 個の URL となっています。
個人サイトでは、この上限を超えることはないと思うので、今回は Index Sitemap の生成を無効にしたいと思います。
それでは、設定内容を追加していきましょう。
設定内容を追加
設定内容の追記は、上述した next-sitemap.config.js
という設定ファイルに行っていきます。
設定可能なオプションのリストは Configuration Options にまとまっています。
今回は、次の3つのオプションを変更します。Index Sitemap の生成無効に加えて、2つ追加で変更します。
autoLastmod: false
:<lastmod>
の追加を無効にする。generateIndexSitemap: false
: Index Sitemap の生成を無効にする。generateRobotsTxt : true
:robots.txt
の生成を有効にする。
<lastmod>
を無効にしている理由は次の通りです。デフォルトでは、 すべての <lastmod>
ににサイトマップ生成時の時間が追加されてしまいますが、本来このタグは、該当のファイルの更新日を示すものです。正しい値にするためには getServerSideSitemap
という API を使って、投稿データから動的にサイトマップを生成する必要がありますが、<lastmod>
は必須のものではないので、今回は簡略化のため <lastmod>
自体を追加しないようにしています。
これで、 pnpm build
→ pnpm next-sitemap
で、 次のような sitemap.xml
と robots.txt
が生成されます。
robots.txt
には、サイトマップの場所を自動的に明示してくれます。
しかし、毎回毎回 pnpm build
→ pnpm next-sitemap
を実行するのは面倒ですよね。これを解決するには package.json
に script を追加する必要があります。
postbuild script を使ってビルド時に自動生成する
package.json
の "sctipts"
セクションに "postbuild"
という script を追加し、値を next-sitemap
にします。
これで build
実行後に、自動的に next-sitemap
が実行され、 public/sitemap.xml
が生成されます。
package.json
の post
が付く script についての詳細は scripts | npm Docs をご確認ください。
さいごに
next-sitemap
を使えば、とても簡単にサイトマップの作成ができます。
また、サイトマップだけでなく robots.txt
も生成してくれるのがありがたいですね。今回は行いませんでしたが、 robots.txt
の内容も柔軟に変更可能なので、色々とお試しください。
今回作成したサイトマップは簡略版なので、ゆくゆくは投稿データから動的にサイトマップを生成するようにもしていきたいですね。
参考
- iamvishnusankar/next-sitemap: Sitemap generator for next.js. Generate sitemap(s) and robots.txt for all static/pre-rendered/dynamic/server-side pages.
- next-sitemap vs nextjs-sitemap-generator | npm trends
- scripts | npm Docs
- Manage Large Or Multiple Sitemaps | Google Search Central | Documentation | Google Developers
- Build and Submit a Sitemap | Google Search Central | Documentation | Google Developers
- sitemaps.org - プロトコル